~福島県で相談支援をしている丹羽麻子さんを囲んでの~おしゃべりカフェ

被災住民の学びの場とカタリバを通した生きがいづくり事業

平成23年3月の東日本大震災から約2年が経ちますが、復興は未だに進んでいない状況です。震災された福島県民の方々が、青森県内で避難生活を送っています。先日開催した「放射線勉強会&カタリバ」に参加した福島県外避難者から「福島県に残っているお母さんや子供の様子を知りたい」「全国各地で避難生活をしている女性達はどうしているのか」などのお話がありました。

そこで今回は福島県で女性相談に対応しているウィメンズスペースふくしまの丹羽麻子さんをお招きして開催しました。最初に丹羽さんから「今日の元気度は?」という質問があり、それに参加者が自分の元気度と共に、今の自分を振り返ってお話しました。次に福島県内外の女性の相談の匿名紹介がありました。

「都会で避難生活をしているが、慣れない土地で緊張感が取れない」「福島県に残った人と県外に避難している人との考え方の違いから生じる軋轢」「家族で福島県に戻るかの選択で揉めて言い合い」「賠償金が入ってから隠し事する夫。暴力や暴言がひどくなった」。

講師の丹羽さんからは「放射線は目に見えず、分からないことが怖い。母親のストレスや心の揺れ動きが福島県内でも続いている。あっち行ってもしんどいし、こっちに残ってもしんどい。」というお話があり、震災による生活の激変による女性達の悩みや不安を抱えている現状を知りました。参加者からは良いも悪いも今の福島県の様子を知ることができ、今後の人生の選択に役立つと前向きな感想が数多くありました。今日皆で話した事が避難者の方々の今後の選択にぜひ役立ってほしいと思いました。

  • 実施風景
  • 実施風景
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開催概要

日時 2013年1月15日(火)13:30~15:30
場所 アピオあおもり ボランティアルーム
講師 ウィメンズスペースふくしま副代表理事丹羽 麻子 福島県男女共生センター長沢 涼子
参加者 10名
参加費 無料
託児 なし(会場に小学生1名)

チラシ

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取組み記録

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取り組み記録 表向きは「安心避難所運営訓練」という防災訓練ですが、本事業の意義は男女共同参画の視点を持つ住民の育成とまちづくりです。固定的な性別役割分担意識に起因する困難が様々に生じた被災体験に学び、誰もが安心して暮らせるコミュニティーとしての再生を、住民自身の手で果たせるようになることを最終目的として取り組んできました。
この「4年間の取組み記録」を参考にし、今後、沢山のまちや地域で「安心避難所づくり」に取組まれ、災害・復興における住民主体のコミュニティの再生に繋がることを祈念するものです。

全データダウンロードはこちら

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取り組み記録

各章ごとのデータダウンロードはこちら

第1章 4年間の事業展開 第2章 避難所運営訓練を通じた学習成果 第3章 「学び」から「実践」へのプロセスの成果 第4章 寄稿 地域における取組みの成果と今度 第5章 まとめ 新聞から見る取組み 実行委員会名簿

「安心避難所づくり」実施モデルカード

平成27年度に3市2町で実施した「避難所運営訓練」を、実施主体・形態の違いなどを示した実施モデルカードを作成しました。各自治体や自主防災組織がそれぞれの地域の特性にあった形を選択し、参考にしていただければと思います。
※ご自由にダウンロードしてお使いください。
おいらせ町:地域住民が主体となりながら運営委員会で事業内容を練り上げていく
青森市:町内会の女性が中心になりながら組織された運営委員会
三沢市:公民館を拠点にし、自主防災会が中心となって地域住民ととも手に実施
八戸市:公民館を拠点にし、自主防災会が中心となって地域住民とともに実施
階上町:中学校の学校行事に位置づけながら住民とともに訓練を実施

男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』3年間の取組み

男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』 東日本大震災から4年。その教訓を次につなげるために取り組んだ、「男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』」。  その目的は、(1)研修や実践を通して、男女のニーズの違いへの配慮等が避難所生活において必要であることなど、男女共同参画の視点からの災害対応について理解を深める。(2)災害時における女性の参画と女性リーダーの育成をめざす。  取組んだ「避難所運営訓練」により、参加者それぞれの気づきや体験のひとつひとつが男女共同参画社会の形成につながることを実感できました。3年間の取組みや成果をまとめましたので、ぜひ、ページを開いていただければ幸いです。
男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』3年間の取組み

男女共同参画の視点を取り入れた「安心避難所づくり」ハンドブック

「安心避難所づくり」ハンドブック 東日本大震災を契機に、防災・復興の各段階において、男女のニーズの違いなど男女双方の視点に配慮した体制づくりの必要性が再認識されました。
県は、青森市及びおいらせ町において住民の方たちと一緒に「安心できる避難所づくり」をテーマにワークショップを実施し、男女共同参画の視点から防災・復興における課題解決に取り組んだ結果を反映させ、このハンドブックを作成しました。
御活用に当たっては、青森県ホームページよりダウンロード可能です。 青森県庁HP 男女共同参画の視点を取り入れた「安心避難所づくり」ハンドブック

男女共同参画の視点を取り入れた安心できる避難所づくりヒント集

安心できる避難所づくりヒント集避難所生活が長引いた時、少しでも心地よい環境づくり、多様な人たちに配慮した避難所運営ができるよう、訓練を繰り返すことが大切です。
そして、それは地域のリーダーの育成と地域コミュニティの再生にもつながります。 男女共同参画の視点を取り入れた安心できる避難所づくりヒント集

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